Git リポジトリを初期化します。新しいリポジトリを作成するときに利用します。
説明
Gitリポジトリを初期化します。
オプション
- --bare
- ベアリポジトリ(作業ディレクトリを持たないリポジトリ)を作ります。
外部に公開して作業を中継するリポジトリとして使います。
共有リポジトリとして複数のユーザーでリポジトリを共有するときに利用します。
- --shared
- リポジトリを他のユーザーと共有する場合にしようします。
ディレクトリのパーミッションも併せて設定する必要があります。
- --template
- 指定したテンプレートディレクトリの内容をコピーします。
使い方
git init コマンドは引数に指定したディレクトリに対してGitリポジトリを作成します。ディレクトリを指定しなかった場合は、カレントディレクトリが対象になります。Gitリポジトリは通常.gitという名前のサブディレクトリが作られます。
.gitディレクトリの中身
HEAD | 現在チェックアウトされているブランチ(HEAD)がどれかという参照情報が書かれる |
config | このGitリポジトリの設定を記述します。 |
description | このGitリポジトリの説明を記述します。GitWebでリポジトリをHTTPで公開したり、メールでコミットメッセージを送信するときに利用します。 |
hooks/ | このディレクトリ配下にフックスクリプトを配置します。 |
info/ | このGitリポジトリで無視したいファイルをinfo/excludeに記述します。 |
objects/ | このGitリポジトリで管理するGitオブジェクトの実体がここに置かれます。 |
refs/ | ブランチやタグが指すGitオブジェクトがどれかという参照情報がここに置かれます。 |
共有リポジトリの作成
共有リポジトリを作る場合、--bare --sharedを指定してリポジトリを作成します。
git init --bare --shared
同じグループ内のユーザーのみで共有したい場合、
git init --bare --shared=0660
--sharedオプションにUNIXパーミッションを利用して指定します。
同じグループだけ書き込みを許可する場合には0664、全てのユーザーに書き込みを許可する場合は0666を指定します。